ミャンマーにおける労働者の現状

 本日付けのMyanmar Times誌に興味深い記事がありましたので、意訳します。

ミャンマーにおける労働者の現状がコンパクトにまとまっています。

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「あるミャンマー人既婚女性の話です。家庭の事情から、大学2年生で休学しミャンマーにある家具工場で働いたのが4年前。給料は当時、月給80000チャット(約7000円)。結婚し夫婦合わせての月給は250,000チャット(約20000円)でした。この給料での生活は厳しいことから、マレーシアで働く兄に誘われ、2017年、ブローカーに手数料一人90万チャット(72000円)を支払い、ミャンマー最南端のコータウンから観光ビザでタイに入国。夜中ボートで移動したり、森の中を5時間歩くなど1週間かけてマレーシアへ入国。最初は縫製工場で不法就労を開始しました。
 その後、転職し、今は小さな町のレストランで朝6時~15時まで働き、月給1450リンギット(約38000円)、15時以降働けばもっと給料稼げるらしい。旦那は車修理工場で月給2100リンギット(約55000円)。夫婦二人はあと2年稼ぎ、ミャンマーに戻って自分で商売を始めるつもりです。

 ミャンマーは2015年総選挙で政権交代が実現。国が変わると思い、当時マレーシアに出稼ぎしていたミャンマー人労働者の多くがミャンマーに戻りましたが、稼いだお金で商売するも成功している人は少ないようです。働き口を探すも賃金は低く、就職口も思ったほど増えないなどの理由から、以前マレーシアで働いていたときの社長に連絡し、最近またマレーシアに戻る人が増えています。マレーシアでは本当に仕事ができる人、働いてくれる人が少なく、現地の経営者はミャンマー人労働者を欲しがっているそうだです。マレーシアでは経験がなくても月1100リンギット(約30000円)はもらえる。ミャンマー政府が発表する正式な海外就職あっせん料はUSD850+65000チャット(約94,000円)。

ミャンマー政府労働省の公式発表では、2017年は海外就職者数15万人だったものが、昨年2018年度は23万人に増加。今年2019年度は1~5月だけで12万人と、一日約1000名のミャンマー人労働者が海外に流出している計算になります。]

ヤンゴン外国語大学にて就職フェアを実施しました。

2019年7月13日(土)、ヤンゴン外国語大学にて本校の日本語学科最終学年を対象とした就活フェアをJ-SATが主催・運営し開催しました。

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ヤンゴン外国語大学の就職フェアはJ-SATが2017年度から初めて実施しており、5月に実施したインターンシップに続く就職に特化したイベントになります。

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当日はミャンマーに進出済み日本企業20社が参加し、出展ブースを通して学生へ会社説明や面談を実施。各企業は、パンフレット資料や企業スタンドを持ち込み、学生へアピールしていました。

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参加企業の多くは日本人なら知っている企業ですが、ミャンマーの学生には馴染みがあまりないことから、個別に説明会を行う機会を設けています。教室を用いた説明会では、各企業がパワーポイントや動画を使った説明会を実施し、参加した多くの学生が興味を持っていました。

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参加した日本語学科の学生は合計94名。学生数の約8割に達し、これは過去にはない傾向でした。ちなみに昨年度は学生数の半分以下でした。昨年までは、卒業したら、日本語学校に進学するため日本へ行く、もしくは、日本に直接就職することを希望する学生らが多かったのですが、日本への就職先が一度も勉強したこともないIT企業であったり、アルバイトなどの経験も全くなしに、いきなりの日本での就職で困惑し、1年以内に帰国してしまう先輩らがいたことも原因かもしれません。卒業後の人生キャリアプランの作り方が描けるようになってきたこともあるかと思います。

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今後も、学生に日系企業を知る場の提供、企業様には採用活動の一環など、双方のマッチングに繋がるような機会提供を今後も実施していきたいと思います。