大阪産業局から発信しているミャンマーの現状レポート

2月1日以降、岐阜県や東京都主催セミナーに登壇した以外、公への露出は控え、SNSやブログなども発信自粛していたことから、なぜ現状を伝えないのかと、何度か言われてきました。

弊社関係者数は、運営する日本語学校生徒も含めれば500名以上、日本へ派遣している人材を含めれば2000名近くの大卒20代の身内がいますので、連日誰かが攻撃されている状況です。

私が住むアパートの前でも、ゴミ捨てにいった際に暴行され拘束、今も釈放されていません。先月、私が住むアパートの裏で変死体が発見されました。弊校卒業生の父親が夜警中に事故死しました。最近は在校生の父親が病院が閉鎖のため治療受けられず他界されました。これらは発表されている死者数には数えられていません。

SNSを通しての情報ではなく、電話でリアルタイムに報告が来ている状況です。身内が連日被害を受ける状況にて平常心な訳でなく、身内だからこそ、公の発信はさらに難しいものにもなっています。

身内がやられているからこそ、そして私も当地で死ぬまでお世話になるからこそ、今も大切ですが、その先も大切だと考えています。

ミャンマーの現状は一人でも多くに知って頂きたい気持ちは同じです。ただ、皆と同じようなことではなく、J-SATだからできること、を念頭に活動してきました。

フェイスブックやツイッターを見れば、私が発信しなくとも、多くの記事が投稿されています。それよりも、フェイスブックやツイッターを普段みられない方に情報を届けることが、我々の役目だとも思っています。

その一つが、大阪産業局から発信しているミャンマーの現状レポートです。

大阪

大阪産業局のご協力のもと、2月2日から発信し始め、これまで15回発信しています。

最新号は本日発信されました。こちらになります。

https://www.obda.or.jp/wp-content/uploads/2021/04/myanmar-report-20210406.pdf

バックナンバーはこちらです。

https://www.obda.or.jp/jigyo/ibo/information-2.html

日本でミャンマーでの現状報道はされているかと思います。それは真実です。

大阪産業局のレポートでお伝えしていることも真実です。

大阪産業局のレポートをご覧になっている方は、ニュースなどの報道で、ある程度のミャンマー事情はご存じだと考えています。ただ、大阪産業局でレポートしているような企業活動や生活がどうなっているという現状報告は、あまり目にすることはありません。

今の現状、そして今後を把握するのは、両方の視点が必要と感じています。

ミャンマーに対しては

短期的支援 と 長期的支援 いずれも大切と、私は考えています。

短期的支援として、2月中旬に弊社ヤンゴン駐在日本人社員を帰国させ、クライアントだけでなく、中央省庁はじめ金融機関、行政機関を中心に現状を説明してきました。できる限りミャンマー人社員も同行させ、ミャンマー人の気持ちも語ってきました。

長期的支援として、ミャンマーが日本企業に見捨てられないよう、そして今、命を懸けて戦っている若者の将来を作る場を、受け皿を作ることを目標に活動しています。

ひとには、それぞれ役目というものがあると考えています。

同じ考えを持つミャンマーの人らと共に、J-SATとして活動していく所存です。

ついにパダウが開花!ヤンゴンより

ついにパダウが開花。市場にはパダウの花と香りが漂っています。

人間が何をしても、自然の摂理は変わりません。

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「(ミャンマーの)今は厳しいが、今後はそれ以上に長く厳しい」

朝礼で全社員に共有した、88年を経験した社員の言葉です。

支援の仕方には、短期的支援と長期的支援があると考えています。
2月1日の朝礼以降、J-SAT流の支援を考えようと全社員に何度も伝えてきました。

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コロナの影響は、たった1~2年。ワクチンもあります。
政変の影響は、3~10年の長丁場。
ワクチンはありませんが、人口の半分を占める20代以下の若者がいます。
長期的支援を重点に、人材育成という観点で貢献する。
命を懸ける若者のため、コロナで進化した会社を、今回の政変でさらに進化させます。

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しばらくSNSやブログの発信は控えていましたが、少しづつ再開予定です。

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引き続き、ミャンマー共々どうぞ宜しくお願い致します。

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