日記・体験レポート
ミャンマーリポート
Myanmar Report最近のティンジャン事情
ティンジャンの期間中は昔からお互い水を掛け合ったりしてきましたが、近年、都市部ではそのティンジャンが大きく様変わりしてきました。大きく変わった原因は企業が建てるステージにあります。
ステージに集まる人々を目的に企業はステージをより集客する魅力的なものとし、より広告効果を上げようとします。 多くの企業はステージ全面を商品名、企業名で埋めつくします。中には試用品をステージ前で配る企業もいます。この商品を配るのはもちろんその会社の社員です。正月で大型連休の中にもかかわらず、社員は働かなければなりません。ただこの期間中は食事も企業が負担し給料も通常の2倍を支払うそうです。
ステージから商品名の書いた服を着てホースを使って水をかける社員もいます。またステージの中には、このホースで水をかける権利を貸しているところがあります。レンタル料はホース1本、ティンジャンの期間中4日間で6000チャットぐらいと言われています。ホースは若者を中心に購入しています。
また、より集客するための手段として人気歌手を呼ぶことがあります。もちろんこの時期は多くのステージが人気歌手を呼ぼうとするため値段は急騰します。例えば、人気女性歌手「トンエンドラボー」。普段は1ステージ約20万チャットと言われていますが、この時期は1ステージ約50万チャットと言われています。
ステージに行くため、多くの人は車で回ろうとします。その為、ガソリン代も通常の 倍の値段に上がります。また車を所有していない人は車をレンタルしようとします。もちろん多くの人がそれを望むのでこのレンタル料も上がります。通常ジープの一日レンタル料は5000チャットと言われていますが、この時期は35000チャットに跳ね上がります。
車を持たない人はステージまでバスを使って行こうとします。多くのバスが運休する中運営しているバスは普段の5倍ほどの値をつけています。 正月にどの料金も上がるのはここミャンマーでも例外ではなくなってきました。ミャンマーも伝統を継承しつつ、経済の発展とともに年々少しずつ変わってきています。
2000/5/14