ミャンマーの人の豊かさ

GENKYクリニック・チャイナタウン店の常連の方には同郷出身の視覚障害の施術師にチップを払うために来店されている方もおられます。キリスト教の方はキリスト教の視覚障害の施術師を優先的に使命される方もおられます。
国内総生産は世界最貧国の一つですが本当に精神が豊かな方が多いミャンマーです。

GENKYクリニックの役割

GENKYクリニックを経営し始め2ヶ月が経過しました。視覚障害者の自立するための訓練治療院で治療することにより生活費等を稼ぐだけでなく、健常者に視覚障害者との接点を作り、社会で彼らを理解してもらえる場を作ることを主眼にしようと感じています。
視覚障害者の社会的認知度をあげれば自然に自立する場は提供されていくだろうと思います。
国内では視覚障害者の現実は非常に厳しいものです。差別されるから家の外には出てこられませんし社会と離れたところにおられます。
しかし彼らは本当に普通ですし、そんな彼らの存在は実際普通に接して話してみないと絶対にわかりません。そしてたくさん教えてもらえます。
障害者支援NGOで訓練学校運営していて皆独立して頑張っています。という報告を国内でよく聞きますが、私はもちろんうちの社員誰も接したことはありません。どこで独立しているのやら。商業的なものを強調したら支援のお金がもらえないから身内でやっているのかなあ。障害者支援のために店に言ってくださいと言われても積極的にその店に行こうとは思わないでしょうねえ。
支援金が集まってきても初心を忘れないように気をつけないといけないですね。
「支援先を見て事業内容を決めない」
「視覚障害者支援のために店に来てくださいと訴えなくても積極的に行きたくなる治療院」
半年前は視覚障害者の方とは全く接することがなかったのですが、障害者に対する中途半端な知識がなく、NGO的発想がないのを幸いに、これからも現場第一主義で思いっきり関わっていこうと思います。

施術スタッフ全盲同士の結婚式


本日GENKY施術スタッフ、NO.7(Mr.Aye Min Htwe)とNO.14(Ms.Nyo Nyo Aye) の結婚式がありました。
全盲者同士の結婚式に、家族や盲学校の同級生など多くの方がお祝いに訪れました。
二人とも綺麗に着飾り自らの目では確認できませんが、皆から誉められとても嬉しそうでした。
「安定収入の仕事ができたから結婚できるようになりました。その場を提供してくれありがとう」と目に涙をうかべてご両親から挨拶された時には、これまで様々な苦労があったんだろうなあと、そのご苦労は想像以上だと思いますが深く印象に残りました。
先週施術スタッフNO.4(Mr.Kyaw Swar Win)が結婚式をあげました。
これからも皆がどんどん幸せになっていく姿を見続けたいものです。

GENKY 2号店6月2日オープン!


GENKY 2号店 サクラタワー店が6月2日にオープン致します。
1号店同様、オープン記念として先着100名様は1000チャット/45分にてご提供させて頂きます。
本日から3日間無料お試しを実施しております。
1号店とともに2号店 サクラタワー店もよろしくお願い致します。
店内では日本の雑誌、新聞もご覧頂けます。
Genky Sakura Tower Brunch
Room501, 5F, Sakura Tower,
TEL:09-861-5036 
営業時間 09:00-20:30
定休日:なし年中無休 

合同得度式


先日ミャンマー社会福祉省の招待で、孤児や経済的に厳しい子供達や社会福祉省の役人のうち得度式を行いたい人々が集まった合同得度式に参加しました。
大臣や事務次官をはじめ一般の多くの寄進者なども集まり盛大に行われました。
式を彩る楽団は楽団員全員が全盲です。毎朝盲学校で練習し年に数回学校外で活動します。
政府ももっと上手にアピールしていけばいいのになあ・・と感じます。
ちなみに歌を歌っている歌手(全盲)はGENKY施術スタッフの婚約者です。

GENKYクリニックの概略

先日、ヤンゴン日本人会のヤンゴン探検隊!にご来店頂きました。
その際簡単なレジメを作ったもので、ネット上でも公開してみることにしました。
下記のエッセイのコーナーに掲載しましたので、ご一読くださいませ。
ミャンマーの視覚障害者が働く医療マッサージ店「GENKY」の概略
 http://www.yangonow.com/jpn/magazine/essay/nishigaki_m/essay14.html

[GENKY][日本式伝統治療院]の名前の由来

[GENKY][日本式伝統治療院]の名前の由来
まず日本人にとってはちょっと不自然な「日本式伝統治療院」から。
在ヤンゴン外国人の人数から経営的にミャンマーの方々をメインにすることに決めました。さらに医療マッサージ店がほとんど知られていないこの国では医療マッサージが一般的な中華系の方々にまず来店してもらわないといけないといけませんでした。
そこで、中華系の方が日本風の店をした場合、中国語では日本の「本」という漢字と「式」という漢字が日本語漢字ではないため、すぐに日本人が経営しているのではないと気づかされます。そこで、逆の発想であえて日本式の漢字を表記することにより、中華系の方に日本人が経営しているのを知らせるためにあえて「日本式」という漢字を入れました。そして、「伝統」「治療院」という中華系の方が見ても意味がわかる漢字を並べてみたのです。
次に「GENKY」について。これも日本式ということを伝えるため、日本語にこだわりました。ミャンマーの方が覚えやすく発音しやすく、しかも同じ発音で変な意味を持たない言葉を捜しました。サクラなどは一般的すぎ、第一候補の「按摩」はミャンマー語発音で「アマ(お姉さん)」となってしまい風俗的なイメージになってしまうということで断念しました。
様々な言葉を捜す中で最終的には「GENKY」に落ち着きました。ゲンキという発音の言葉の力もあり、意味も的確で非常に気に入っています。
「GENKY」の言葉がミャンマー中、いやアジア中で知れ渡る日が待ち遠しいです。

今日から正月休み


昨日の大雨からかパダウが咲きました。
今日からGENKYで働く視覚障害者の人たち9名は村へ帰ります。
昨日の最終日も大盛況で45分の1セッションを一人平均10名前後こなし、水祭り用のお金を稼いで1年を締めくくりました。
彼らは水祭り明けに配る予定のGENKYのチラシを村に持って帰りたいと言っています。9名のうち7名は全盲で読めませんが、村人に見せたいと。村では目が見えないということで生まれてから今まで色々あったようです。収入も今なら村人よりも多いし村人にチラシを見せて自慢するんだ。と。


モールミャイン近くから来ている2名は、GENKYスタッフの一人を水祭りに招待しました。彼は健常者で極貧の家庭で大学に通いながら働いていますが、お金は今月稼いだから心配するな!と全盲の施術スタッフに言われ今日からバスで一緒に向かいます。
子供を抱えた全盲夫婦もいつも子供の将来のお金を考えたら不安で仕方なかったけど、将来が見えてきて安心して水祭りが過ごせると喜んでいます。恋人がいて結婚資金を貯めるという施術スタッフや3ヶ月の子供と全盲の奥さんを村に置いて来ている施術スタッフなど、皆将来に希望が出てきたと言っています。と、健常者スタッフも嬉しそうに報告してくれます。
GENKY施術スタッフの目標月収「ミャンマー平均賃金の10倍」を来月到達するぞ。と誓い、昨晩全員で水を掛け合って終わりました。
水祭り明けの村から帰ってきた彼らと会うのが楽しみです。

GENKYクリニック開店から10日経ちました。


GENKYクリニック開店から10日経ちました。
施術者全員がミャンマー視覚障害者で成り立っている「GENKYクリニック」。
まだ大々的な宣伝活動は行っていない段階で、口コミやリピーターが多く出ており順調な船出となり多くの関係者の方々に感謝致します。
客層の多くが40代~60代の方々。中華街のど真ん中の立地ということもあり中華系の方も多く、商売に厳しい彼らからいい店を作ってくれたとの言葉は本当にうれしい限りです。
客層の男女構成比はほぼ半々で。うち半分の方はマッサージへ行った経験はなく治療のため来店され効果があったとのことで再来店されており、視覚障害者の方々の「技術力の高さがGENKYクリニックの最大の特徴」が生かされています。
早く日本の技術者が入り、もっと圧倒的な技術力を磨き次々と独立して成功していく彼らの姿を見たいものです。
明日を最後に視覚障害者9名(水祭り明けにはさらに2名増員されます)及びスタッフは正月長期休暇に入り皆それぞれの田舎に帰ります。
ミャンマーでは視覚障害者支援がほとんど機能していないため、彼らはこれまで個別に活動を行ってきました。9名の方々は盲学校仲間で久しぶりに一緒に働き生活して収入も入り、皆今年の水祭りは格別だと。連日稼いだお金をどう使うか皆相談しています。店を抜け出しスーパーにデートに行ったスタッフもいます。男女とも全盲の彼らのデート。どんなんやろと思いますが、目が見えててもつまずくガタガタ道のチャイナタウンを、全盲の彼らは普通にどんどん歩いてバスに乗って移動しますし、全盲同士の結婚で生まれた1歳4ヶ月の子供が自ら母親を案内している姿には感動を覚えました。
あまり知られていないそんな彼らの素顔の一面をここで少しづつ紹介していこうと思います。
半年前にはまさか自分がそんなことをするとは思いも寄りませんでしたが、これも人生。二号店開店目指し水祭り明けからはエンジン全開でGENKYスタッフ一同頑張ります!