月刊トークス


最新の本を読むのが困難なこの国において、とても役立っているのがこの「月刊トークス」。
話題のビジネス書4冊をピックアップして、それぞれの要点を朗読したものがCDで送られていきます。
検閲がなく郵便局まで取りに行く必要がなく、直接配達してくれるというのがまた嬉しいところです。
株式会社トークス http://www.talksnet.co.jp/

仏像のお土産


いつもお世話になるお客様に買ってきてもらった奈良の大仏。
この国でお世話になった人にお礼を渡す時、最も喜ばれるのが金の仏像。もちろん仏教徒の人でした喜んでもらえませんが、仏教徒の人で喜ばない人はいません。
奈良の大仏といえば金色ではありませんが、ミャンマーの人へは金色でなければなりません。
外国人旅行者が多く訪れる鎌倉はお土産用の金色の大仏のバリエーションが多いようですが、奈良ではあまり種類はないようです。まあ日本観光客が金色の奈良の大仏を買うということは想像が難しいので当たり前といえば当たりまでなのですが…。
ミャンマーで日本の大仏といえば鎌倉が一般的です。しかし関西人の私としては、やはり奈良の大仏も知って頂きたいところです

ダウンニョ親子


ラウェイ(ミャンマー式ボクシング)が行われるということで、3年程前にお会いしたラウェイの選手、ダウンニョ親子を思い出しました。
父親は昔「無敵のチャンピオン」と言われたミャンマーラウェイチャンピオン、息子のダウンニョレイもトップクラスのラウェイ選手ですが、父親が偉大なため苦悩しています。トンテーから小船で2時間程行った吹けば飛ぶような家で父親は数人のラウェイ選手を育てながら毎日を過ごされていました。
ダウンニョは現役時代からラウエイ以外一切仕事はしない主義だそうで、家計は奥さんがモヒンガやカウンニン(ミャンマーのお菓子)などを作って毎日行商に出て稼いでいました。
あの親子、今はどうしているのかなあ。。。

女優 テテモウ(Htet Htet Moe Oo)さん


仕事の関係で女優テテモウさんの自宅に訪問した時のエピソードです。自宅ということもあってほぼスッピンの彼女でした。最近は少なくなりましたが少し前まではまさしくCMの女王の名に相応しく、テレビをつければテテモウが出てくるという印象でした。しかもその小太りとメイクの濃さに、何故人気があるのか不思議に感じる人も多かったと思います。
そこで、メイクの話を聞いてみると、彼女はテレビでは一般の人々の好みに合わせる為、わざと濃い化粧にしているのだそうです。一度一緒に食事させて頂きましたが、薄化粧で日本の女優さんのようなメイクでした。
彼女は数え切れないほど自分が出演したCMをほぼすべて覚えており、それぞれの特徴や演出の目的を即座に回答されました。本当に頭がいい方だという印象を今も持っています。

ミャンマーのつぼのツボ

今年は雨季に入ってもこれまでのところミャンマー全土で雨量が少ないようです。農作物への被害が心配されると思い専門家に聞いてみました。
確かに今年は雨量が少なく各農家への影響が心配されるのですが、実はミャンマーの農家は毎年天候不順の連続なので、それらに備え雨量が多い時、雨量が少ないなどどちらにも対応できるような作物を分けて育てているそうです。従ってある程度影響は受けるが深刻な打撃は受けにくいようになっているとのことでした。
これこそ最もミャンマー的なものであり、この地で仕事、生活する上で最も重要なことであると私自身感じています。
私はいわゆる手配業を行っていますが、普通の手配は誰でもできます。しかし何が起こるかわからないミャンマー。常に様々なシミュレーションを立て、そのトラブルに即座に対応できるか否か、バックアップが事前に準備できているか否かがプロとアマの差であると思っています。
これは手配業に限らず、この地で行うすべてのビジネス、そして生活に当てはまると感じます。銀行送金ができなくなっても、海外からの経済制裁が発動されても、銀行機能がストップしても一時的な混乱は見せるものの、皆それら難問に対応しいつの間にか復旧していきます。
これこそ、ミャンマーのつぼの中のツボではないかと、農家の話を聞いて感じました。

ビルマの竪琴

バンコクで映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のDVDを買ってきました。見終わった後、評判はどうだったのかなあと思いインターネットで調べてみると、日本の実写歴代成績ベスト10というのがありました。
1位は「踊る大捜査線2」で173億円、2位「南極物語」110億円、3位「子猫物語」、「世界の中心で、愛をさけぶ」は7位で84億円でした。驚いたのは8位「ビルマの竪琴」59億円とありました。
今だにミャンマーで思い浮かぶベスト1は「ビルマの竪琴」といわれる人が少なくないことの理由がわかりました。この映画そんなにヒットしていたのですね!!!

映画「True Love」


6月17日に封切りされた「True Love(英語名)」。日本でロケが行われた話題の映画でミャンマーでは初めてとなる英語字幕と日本語字幕がつけられています。先日私も見てきました。
この映画の企画そして脚本は1988年ミャンマー国内の民主化デモで日本へ逃れ、難民認定第一号を受けた「ミャミャウィン」さん。彼女については賛否両論ありますが、今回それは置いておいて、長年日本で生活している彼女が脚本したこともあり、日本を扱う映画にありがちな、日本人から見ておかしいという場面はほとんどなかったと思います。
映画では「ミャミャウィン」さんが日本滞在中にお世話になった日本の人たちがエキストラ役で登場し、舞台も彼女の住んでいた伊豆を中心に展開されます。また、ミャンマー人女性と恋に落ちる日本人役は「ミャミャウィン」さんの息子が演じています。彼は日本人でミャンマー語は全くわからない設定で、片言ミャンマー語で会話し会場に笑いをもたらします。彼の現在の職業は俳優。ただミャンマーではまだまだほとんど知られていない(売れていない)俳優で、日本で育ったということもあり日本人のような日本語を話されるので、多くのミャンマー人は日本人だと思っているようです。
ストーリーは出稼ぎで日本にて働く父親を娘が日本を訪ねます。そこで父親は昔訳ありで別れた彼女に再会、娘は保証人になってくれた日本人社長さんの息子と恋に落ちます。
そして、最後は水戸黄門さんが印籠を出すように、ミャンマー映画ではお決まりの「主人公が死ぬ!」という映画展開になり、あっという間に父親が死んでしまい、恋も終われせ娘はミャンマーに帰ってジ、エンド。
ストーリーはともかくミャンマーと日本の交流を深める映画として、それぞれの文化や景色、習慣等をおり交ぜながら、ストーリーは展開していきます。
映画が封切りされた初日は国営のミャンマーテレビ局もかけつけ、ニュースで大きく報道されました。私も映画館で見終わった人々にどうしてこの映画を見にきたのですが?と聞いてみました。すると最も多い答えが日本で撮影したから。でした。普段映画を見ないという人も日本を見たいからという理由で見にきている人も結構おられました。
少しの情報しかなかったミャンマー人が日本でどういった生活しているかが、わかったのでよかった。という意見が結構ありました。日本は彼らにとって出稼ぎの場所としても憬れですが、詳しい情報はなかなか入らず、知っているのは鎌倉の大仏と富士山といったところです。そんな中、ストーリーにお寺がたくさんある、祭りがある等ミャンマーと共通する文化等を紹介し、それらが共感を得ていたようでした。