マンダレーの日本語学校が倍増してました。

mandalay

マンダレーコンピュータ大学やマンダレー技術大学での特別講義にあわせて、マンダレーにある日本語学校を訪問していました。

日本留学や技能実習生での日本への渡航が簡単になり、日本語学校などに紹介したら一人10万円強のコミッションが日本から出るとあって、日本語学校の設立が急増、ここ1年で2倍以上の17校まで増えてるようです。

ところが、いくつか訪問して話を聞いてみると、将来もバラ色な話でもないようで、留学生の就労時間違反での摘発(週28時間以上の就労)、難民申請中のミャンマー人不正就労での逮捕 などの情報がフェイスブックで拡散されていて、留学をキャンセルする人が相次いでるとのこと。
当たり前といえば当たり前なのですが、それらを事前きちんと説明して来なかったのと、行けば何とかなる。というのが通説になっていたのが原因のようです。

きちんと説明していないという意味では技能実習生も同じ。
額面の給料は伝えているようですが、社会保険や所得税なども説明し手元にいくら残る。ということをきちんと説明しないで日本についてから話が違うと揉めることもあるようです。ミャンマーではほとんどの人が社会保険や所得税を支払っていませんし、過少申告も当たり前の世界。
ミャンマー人は技能実習生の逃亡が多いと言われていますが、このあたりをきちんと説明するだけでもかなり違うと思います。

先日、東京のミャンマー大使館の公式フェイスブックで技能実習生の監視団体JITCOがミャンマー大使館を訪問したという記事がありました。

35%残業代払うといって実際は25%。なので逃げるのは当たり前。聞いていたのと(給料が実際もらえる金額など)現実が違う。いろいろ切られて(所得税や住宅手当など支払わされて)疲れただけで手元になにも残ってない。日本行くため借金になって、それも返せない。そんなコメントがあふれていました。

大学では、「10年後何をしたいか想像してから卒業後の進路を決めましょう」という話をしていました。海外に行っても手元に残るお金はよくてもUSD800(10万円)。ミャンマーでの給料が高騰してきていますので、日本に行かなくても数年すればその給料に到達できる可能性は高く、逆に日本に行き日本語だけ上手くなって経験はアルバイトだけだと、ミャンマーに戻ってきても仕事に就くのは難しいというのが現状です。

日本への大学留学や語学留学も高校卒業と同時に行けばロスがなくいいのになぁと思います。日本の大学や日本語語学学校はミャンマーの大卒に求人をかけていますが、それですと日本の大学を卒業したら25-26歳もしくはそれ以上。大学院ならいいのですが。日本の大学を4年出てさらに、外国の大学に4年間行く人は少ないので・・・はと感じています。

せっかく頑張ってきたミャンマーの方々が無駄な時間を過ごさないよう、きちんとした情報を提供していく仕組み作りが必要だなと感じています。

3 thoughts on “マンダレーの日本語学校が倍増してました。”

  1. 隈元正行と申します。
    読ませていただきました。心が痛みますね。
    私は大学で教えていますが、行政書士とキャリアコンサルタントもしております。
    ミャンマーの大学内に日本留学や日本で就業を希望する学生さん向けの日本語講座を設置できないかと考えております。
    それが無理なら、日本語学校と提携をして、手数料の高いブローカーではなく、安い手数料で日本へこれる若者の支援を考えています。

  2. 石黒 真貴と申します。
    読まさせていただき私も同感です、今現在ミャンマーマンダレー近郊で、現地の子どもたちに向けた日本語指導や、日本への送り出しのお手伝いをしたいと考えています経済的にまだまだ恵まれないミャンマーですが、現地のみなさんが潤っていけるような腰の据えたお手伝いがしたいと思っています。

  3. 読めば読むほどミャンマーは可能性があり、西垣さまは一心同体、一気呵成にミャンマーを変えて行こうとしておられるのですね。はにかみがちな笑顔はミャンマーの可能性を内在しています。日本に行く前に日本を知る。日本の番組はミャンマーでは紹介されていないのでしょうか。明日、お会いさせて戴いた際も御教示ください。

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