尊重とバランス


あるナガの村人がアンティークがあるので買わないか。と話しかけて来ました。
観光地化されたところではよく遭遇する光景ですが、まさかここでこんなこと言われるとは思いもよりませんでした。
戦後日本の古美術品が欧米に安くタタキ売られたという話を聞いたことがあります。
外貨が手に入る手っ取り早い手段ではありますが、貴重な財産として後世に残していってもらいたいものです。
外国人が訪れると少なからず外貨が村人に入ります。ただこの外貨もバランスを崩して村人に渡れば、村自体、彼らの文化自体を変えてしまう可能性を秘めています。
民族にはその民族しか理解しえないことはたくさんあると思います。日本人である私、そしてヤンゴンで生活している弊社スタッフにはそれをわかろうとしても理解できない部分は多々あるでしょう。
そこには、彼らにしか理解できないやり方、独自のバランスが存在していると思います。それらをこちらの物差しで計るのではなく、彼らのやり方を尊重し理解を示しバランスを見極めるということが大切なのではないでしょうか。
「尊重」と「バランス」この2つのキーワードはコーディネートする上での大切な判断基準であり、また最も重要なことととして常に忘れてはならないことではないでしょうか。

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